創作小説…フコイダンの疑惑

うん、うんと適当に話しても

「うん、うん。それから」…火星の土地も買えるを見せながら説明をしているのだが、人間の習性とはこの程度のものだ。と言うの俺が思いつくまま適当に話しても、他人は真面目に聞いてくれるものだ。話を面白くしかも上手に話すのは俺の得意な分野でもある。用は女を口説く時と同じだ。

「すでに特定の関係になった男性がいると言う事は、怨恨の線は薄い。もしもそんな人がいればその男性に相談している筈で、その友人と書かれた人物には心当たりが有る筈だ。だがその事は書かれていない。その事から、怨恨を持った人物そのものが否定できる」「ふーん」

 彼女は俺の推理に聞き惚れているようだ。「今までの推理からすると、犯人はその女性の知り合い、部屋に上げてもらう事のできる、性的関係がない親しい人物だろう。胸部を切り取られて、と書かれているので、既に死んでいる女性の乳房を切り取るような神経の持ち主」そこまで言った所でその女性が驚いたような口調で話した。

「乳房ですか。何処にそんな事が書いてあるのですか」「普通、女性の胸部と言うと、乳房を指します。男性から見たら女性の象徴であるから、その乳房を狙う変質者がいる。だが新聞には『乳房を切り取って』とは書けないから『胸部』と表現してあります。解かりますか、吉永さん」「へー、そうなんですか」…そうなると親戚の中に、何か変わったに続く。